声劇台本 男女2人用「純情妄想乙女のドキドキドタバタ☆初デート！」

完全オリジナルフリー台本です！王道少女漫画をイメージした、明るい妄想好きなドジっ子が主役の始終テンション高いデート劇です。

声劇やボイスドラマ等の音声作品制作などに是非ご利用ください。カオスな世界観がお好きな演者さんにオススメです。

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配役
男1：女1

●…夢見 輝子(ゆめみ てるこ)♀
★…星野 央司(ほしの おうじ)♂

※輝子の()のセリフは心の声なので編集時はリバーブ推奨

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●：(ナレーション)今日は、恋人の星野君と水族館で初デート！私、ずっとずっと、この日を待ってたの！

──冬の晴れた日。駅で待ち合わせ
──SE(走って近づいてくる足音)

★：「夢見！ごめん、待った？！」
●：「星野君！ううん、今来たとこ！」
★：「嘘つけ！お前、ほっぺたこんなに冷たくして……」
●：「ひゃっ」
★：「夢見……じっとしてて……」
●：(ええ？！まさかいきなり、キス？！)
●：「星野君！ま、待って！」
★：「髪に芋けんぴ、ついてたぞ」
●：「……え？」
★：「え？」
●：「う、ううん！何でもない！行こっ」
●：(なんで髪に芋けんぴなんてついてるのよー！輝子のバカっ！)

──水族館内
──SE(2人で歩く足音)

★：「俺、ここ来るの初めて」
●：「私も！前からずっと気になってたんだけどね」
★：「そうなんだ？」
●：「うん。たくさんのマグロが高速でグルグル泳いでる水槽があって、それが大迫力らしいの。この水族館の目玉なんだって！」
★：「へぇ、それ凄いな！俺も見てみたい」
●：「でしょ？えっと、どこかな……パンフレット見てみよう」
──SE(紙を広げる音)
★：「見せて？えっと……俺達がいるのがここだから……向こうだな」
●：「あ、う、うん」
●：(ひーー！か、顔が近いよーー！！)
★：「どうした？ぼーっとすんなって。笑 ほら、行くぞ！」
●：「きゃっ」
(えええ！？手？！つ、繋いじゃったよーー！！)

──マグロ展示コーナーへ
──SE(2人で歩く足音)

●：「あったー！ここだ！……ってあれ？！マグロは？！」
★：「水槽が……ほぼ空(から)だな」
●：「ど、どういうこと？」
★：「おい、夢見これ」
●：「え？」
★：「2014年12月からクロマグロを始めとする回遊魚が相次いで死亡。病理検査によりウイルスが検出されるも特定には至らず。照明や振動音によるストレスなどをふまえた総合的な死亡原因は現在調査中、だって」
●：「そ、そんなぁ……」
★：「まあ、そういうこともあるだろ。落ち込むなって。また来ればいいだろ？」
●：「う、うん。ごめんね、私ちゃんと調べてこなくて……」
●：(ふえーん！輝子のバカバカーー！)
★：「気にすんなよ！任せっきりの俺が悪かったんだ。それよりさ、ここ、ペンギンがたくさんいるみたいだよ？見に行くか？」
●：「う……うん！」
●：(星野君、優しい！大好き！)

──水族館を出て、隣接した広い公園へ
──SE(2人で歩く足音)

●：「楽しかったー！」
★：「俺も！」
●：「もう日が落ちてきたね、ちょっと寒い」
★：「夢見、手袋は？」
●：「今朝急いでて、忘れてきちゃって」
★「ったく、そそっかしいなお前は。
ほら」
●：｢わっ｣
●：(手！また繋いじゃった！！)
★：「これならあったかいだろ？」
●：「う、うん……」
●：(しかも繋いだ手をポケットにイン？！こんなの反則だよ星野くん！キュンキュンが止まらないよーー！！)
★：「さて、どうすっかな。あのでっかい観覧車、乗る？」
●：「えっ？！」
★：「何驚いてんだよ？笑 有名みたいだし、せっかくだから乗らない？」
●：「えっと……」
●：(パニック発動パニック発動！！観覧車に乗りたいですと？！ってことはつまりそれってキスしたいってこと？！観覧車＝キスだよね？！そうだよね？！そうですよね？！ど、どどどどうしようだって今日初デートだよ！？まだ、心の準備が……！！輝子の思考回路は……ショート寸前です……)
★：「なあ、夢見？聞いてる？」
●：「ほ、星野君！わ、私……！私！」
●：(夢見輝子は……ショートしました)

──輝子、気絶
──SE(ドサッと芝生に倒れ込む音)

★：「おい、夢見？！大丈夫か？！おい！！」

──輝子、公園のベンチで目覚める

●：「ん……。あ、あれ？私……」
★：「あ、気が付いた？よかった！どっか痛いとこ無いか？大丈夫？」
●：「大丈夫だけど……」
●：(って、私なんで星野君に膝枕されてるの？！全然大丈夫じゃないんですけど！主に心臓が大丈夫じゃないんですけど！)
★：「お前いきなり気絶したんだぞ？驚いたよ。でもすぐ気が付いてよかった」
●：「そうだったんだ……ごめん……」
●：(そっか、興奮して気絶したんだ……なんなの私、超意味わかんない……)
★：「初デートなのに、無理させちゃったな。今日はもう帰ろうか？家まで送るよ」
●：「でも星野君、電車反対方向だよね？それに私の家ここから遠いし……。今日ビーストウォーズの放送の日でしょ？帰り遅くなったら見逃しちゃうよ？」
★：「心配で1人で帰せるわけないだろ！ビーストウォーズより、夢見のほうが大事なの！送らせて？俺ほんと、寿命縮んだんだからな？」
●：「星野君……。うん、ありがとう」
●：(星野君、優し過ぎるよーーー！！大好き！！もう私、このまま死んでもいい！！)
★：「夢見が死んだら、俺が困るからやめてね？」
●：「……え？」
★：「心の声、全部口に出してたぞ？笑」
●：「ええっ？！」
★：「……大好きってほんと？」
●：「……うん。星野君、大好き！」
★：「俺も。大好きだよ」

●：(ナレーション)そのあと星野君は、私を優しく抱きしめてくれました。また気絶しそうになったのは、内緒の話です。

☆。.:＊・゜おわり☆。.:＊・゜

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小ネタの解説
・芋けんぴ…少女漫画で有名なあれ
・マグロ…葛西臨海公園のあれ
・ビーストウォーズ…当時、星野くんの役を演じてくれたボイスコさんが好きなアニメ

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