マイノリティ独女は今日も生きるのがつらい

普通をあきらめた限界女性の創作

朗読台本 詩 「もしも願いが叶うなら」

「もしも願いが叶(かな)うなら」

満天の星に願う
もしも叶うなら
星になって
あなたの願いを叶えてあげたい

わたしにできることなんて
何一つなくて
力になりたい気持ちは
空回(からまわ)りばかり

あの月よりも星よりも綺麗な
あなたの笑顔を
ただ、守りたいだけなのに

力なく倒れこんだ草むらで
縋(すが)るように流れる星を待つ
ひんやりとした風が
頬(ほお)を掠(かす)める夜