マイノリティ独女は今日も生きるのがつらい

普通をあきらめた限界女性の創作

朗読台本 詩 「夜に咲く」

「夜に咲く」

夜空の色が褪(あ)せるほど
眩(まぶ)しく輝くあの月と
あなただけが
私の熱情(ねつじょう)を知っている

絡(から)めあった指の先から
全身に広がる甘い熱

白い皮膚(ひふ)の下で
紅(あか)く沸(わ)き立つ血潮(ちしお)

星の数ほど
何度「好き」を言葉にしても
伝えきれない

どうか
怖がらないで受け止めて
次から次に溢(あふ)れる想いを
闇夜(やみよ)に乱(みだ)れ咲(ざ)く花を