マイノリティ独女は今日も生きるのがつらい

普通をあきらめた限界女性の創作

朗読台本 詩 「プラネタリウム」

プラネタリウム

天井(てんじょう)に映し出される星空が
私を癒(いや)す午後8時

雨の日の憂鬱(ゆううつ)も
伝えられずに散(ち)った想いも
こうして見上げれば
みんな、遠くに

静かに流れるアナウンスが
知らなかった星の名を教えてくれて
新しい私になれる気がした

偽物(にせもの)の夜空でかまわない
上を向いていないと
涙が溢(あふ)れそうだから

あなたを忘れる術(すべ)が欲しい
せめて、今夜だけでも