マイノリティ独女は今日も生きるのがつらい

普通をあきらめた限界女性の創作

朗読台本 詩 「桜の夜」

「桜の夜」

ぼんぼりの満月が
ふんわり浮かぶ桜の夜は

あなたの肩に頬(ほお)を寄せ
重(かさ)ねた手のぬくもりを
いつまでも感じていたい

薄紅(うすべに)の花びらが儚(はかな)く舞って
月夜(つきよ)に映(は)える、あなたの笑顔

胸の奥がきゅっとして、息を飲む
このまま時間が
止まってしまいそう

ああ、どうかまた
桜の時が過ぎても
あなたと2人で、この月を