マイノリティ独女は今日も生きるのがつらい

普通をあきらめた限界女性の創作

朗読台本 詩 「月に手を伸ばして」

「月に手を伸ばして」

どれだけ手を伸ばしても
届かないあの月に似て
私の目に映(うつ)るのは
あなたの背中ばかり

追いかけても
追いかけても
届かない

決して掴(つか)めないと
わかってはいるけれど
それでも月に手を伸ばす
この夜のように

諦(あきら)められない
想いのやり場を求めては
見つけられずに、眠るだけ