マイノリティ独女は今日も生きるのがつらい

普通をあきらめた限界女性の創作

2020-09-27から1日間の記事一覧

朗読台本 詩 「孤高の月」

「孤高(ここう)の月」 きっとずっと今より楽(らく)になれるとわかってはいるけれど この手を離すことが何より怖くて躊躇(とまど)って気付かないフリをして繰り返して 今夜も孤高(ここう)に光を放(はな)つ白い月眩(まぶ)しくて、きゅっと目を瞑(つむ)る どうか…

朗読台本 詩 「星の川を泳いで」

「星の川を泳いで」 満天の星が水面(みなも)のように煌(きら)めく夜は星の川を泳いであなたに会いに行きたい 漂(ただよ)う星屑(ほしくず)は鱗(うろこ)のように銀に光るばかりいくらかきわけても向こう岸には届かない 会いたい 触(ふ)れたい 感じたい 気持ち…

朗読台本 詩 「アンタレス」

「アンタレス」 息もできないくらいの情熱で互いを求め合う夜はさそり座のアンタレスが闇夜(やみよ)に一際(ひときわ)、赤く輝く 私の燃える心臓は火花(ひばな)を散らして愛を叫ぶ 1秒だって、離れたくないこうしてあなたに触(ふ)れていいのは私だけ 尽(つ)き…