マイノリティ独女は今日も生きるのがつらい

普通をあきらめた限界女性の創作

朗読台本 詩 「夜を越えて」

「夜を越えて」

濃紺(のうこん)の空が朝に染まっていく
眠れない夜をまた越えて
あなたの居ない今日がはじまる

傷は癒(い)えない
悲しみは消えない
独(ひと)りには慣れない

黄金色(こがねいろ)の月は
顔色(かおいろ)を白く変え
私を冷たく見下ろしている

あなたの居ない今日がはじまる
まだ、1人で歩けもしないのに