マイノリティ独女は今日も生きるのがつらい

普通をあきらめた限界女性の創作

朗読台本 詩 「月のウサギに恋する君を」

「月のウサギに恋する君を」

月のウサギに恋をして
身を焦(こ)がす君
叶わぬ思いに
丸い月を見上げては涙する

涙を一粒(ひとつぶ)そっとぬぐうと
恥ずかしそうに、困ったように笑う君

そんなに遠くばかり、見ていないで

この想いを伝えたら
その潤(うる)む瞳(ひとみ)にいつか
僕が映(うつ)る日が来るのだろうか

気付いて欲しい
君の隣に、君の傍(そば)に
君を想う僕が居ること