マイノリティ独女は今日も生きるのがつらい

普通をあきらめた限界女性の創作

朗読台本 詩 「首すじの熱」

「首すじの熱」

あなたが口付けた首すじが
熱を帯(お)びて疼(うず)く

深まる夜
眠れない私

あなたに抱き寄せられて見た
ハチミツ色に艶(つや)めく月を

思い出した溜(た)め息は
甘く、切ない

持て余(あま)した体

朝が闇夜を攫(さら)う前に
もう一度だけ、抱きしめて